【B29の迎撃に苦戦して当然】B29は昔と思えない構造と装置と技術だった【岡田斗司夫】

▼B29について
B-29は、中型爆撃機から発展したB-17と異なり、最初から長距離戦略爆撃を想定した設計である。B-29による日本本土空襲は、日本の継戦能力を喪失させる大きな要因となった。
愛称は「スーパーフォートレス」。戦時中の文献ではスーパーフォートレスという愛称を「超てう空の要塞」と説明したものがあり、当時のニュース映像では「超空の要塞（ちょうそらのようさい）」と呼んでもいる。朝日新聞が選定した名称は「ビイ公」（1945年5月12日）。

B-29は専門の航空機関士を置く初めての機体にもなった。B-17までの従来の軍用機は操縦席の計器盤をエンジン関係の計器が埋め尽くしており、パイロットは操縦と共にそれらの計器類を監視しなければならなかったが、B-29ではそれらが全て航空機関士の前に置かれ、パイロットは操縦に専念するなど、飛行機操縦の分業化が図られている。

従来の飛行機では高空で機内の気圧・気温が低下するため酸素マスクの装備、防寒着の着用が必要だが、B-29は高度9,000 mで高度2,400 m相当の気圧に維持することができた。これはボーイング307の技術を応用し、毎分11.25 kgの加圧能力を持つ与圧装置を設置したことによる。爆弾倉を開閉する必要から、B-29では機体前部の操縦室と機体後部の機関砲座を与圧室とし、その間を直径85 cmの管でつなぎ、搭乗員はこの管を通って前後を移動した。被弾に備えて酸素ボンベも設置された。機内冷暖房も完備され、搭乗員は通常の飛行服のみで搭乗していた。撃墜されたB-29乗員の遺体を日本側が回収した際、上半身Tシャツしか着ていない者もいるほど空調は完備されていた。それを知らない日本側は搭乗員に防寒着も支給できないとし、アメリカもまた困窮していると宣伝を行った。機体は軽量ながら強靭な装甲板に覆われて防御力も高かった。日本軍の戦闘機や対空砲火で無数の弾痕や高射砲の破片痕が開き、中にはそれが機体上部から下部に達するような大穴であったり、尾翼の大半が破壊されたりしても、マリアナ諸島の飛行場まで自力で帰還できた。また、このような大きな損傷を受けても修理を経て再出撃できる整備性があった

▼このチャンネルの趣旨（チャンネル名：岡田斗司夫の切り抜きプロダクツ）
初代、株式会社ガイナックスの代表取締役社長で、通称オタキングこと岡田斗司夫さんの公式YouTubeチャンネル「岡田斗司夫さんのYouTubeチャンネルから興味深いお話の部分を切り抜き、動画を発信してまいります。お楽しみ頂けましたなら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします！

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▼岡田斗司夫さんのご紹介
岡田 斗司夫（おかだ としお、1958年〈昭和33年〉7月1日 - ）は、日本のプロデューサーで、評論家・文筆家・実業家・企画者・講演者でもある。本名も同じ。通称、オタキング。大阪府出身。現在独身。株式会社オタキング代表取締役、株式会社クラウドシティ代表取締役。FREEex設立者。株式会社ガイナックス元代表取締役社長（初代）、東京大学教養学部非常勤講師、大阪芸術大学芸術学部キャラクター造形学科客員教授などを歴任した。

▼岡田斗司夫さんの書籍ご紹介（2010年以降～）

『遺言』筑摩書房。
『人生の法則─「欲求の４タイプ」で分かるあなたと他人』朝日新聞出版。
『あなたを天才にするスマートノート』文藝春秋。
『評価経済社会─ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている』ダイヤモンド社。
『「いいひと」戦略─超情報化社会におけるサバイバル術』マガジンハウス：増補改訂版。
『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』PHP研究所。
『頭の回転が速い人の話し方─あなたの会話力が武器になるユニバーサル・トーク×戦闘思考力』フォレスト出版。
『カリスマ論』ベストセラーズ。
『スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」─岡田斗司夫の空想政治教室』SBクリエイティブ。
『大人の教養として知りたい すごすぎる日本のアニメ』KADOKAWA。
『ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く』PHP研究所。

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